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日本商業新聞

【2025/1/13 日本商業新聞】週間ベストセラー 下半期集計を発表

日本商業新聞では、毎週1面の顔として長年にわたり掲載を続けてきた「週間ベストセラー」から、2024年下半期(7月~12月)の「登場回数」並びに「販売個数」を集計した。


特筆すべきは、各メーカーにおいて圧倒的に強いスターアイテムが品目別で際立っていることが挙げられる。もう1点は、日々の活動がしっかりと出来ている商品が、通年を通してコンスタントに売れているという側面があるなど、いかに日々の活動の質を高めることが重要であるということが見て取れる結果となった。下半期ベストコスメの集計結果と総括についてお伝えする。(中濱真弥)



■際立つ各社のスターアイテム


まず、週間ベストセラーの見方は、一週間のメーカー別売上順位を1位から5位まであげ、その中でどの商品が一番売れたかを示している。そこで今回は、どの商品が最も1位を獲得した回数が多かったのかを示す「登場回数」と「販売個数」を集計。


まず1位~3位は、「登場回数」「販売個数」ともに同率順位となっており、堂々の第1位は「コーセー コスメデコルテ リポソームアドバンストリペアセラム」(登場回数93回、販売個数2311個)。第2位は「資生堂 クレ・ド・ポー ボーテ ヴォワールコレクチュールn」(登場回数88回、販売個数2016個)、そして第3位は「KANEBO スクラビングマッドウォッシュ」(登場回数58回、販売個数1946)となり、4位以降と大きな差をつけてトップ3が君臨する結果となった。


中でも1位と2位の差は、登場回数5回差、販売個数295個差とかなりの僅差で「リポソームアドバンストリペアセラム」が1位となったが、その要因としては、両アイテムとも毎週コンスタントに売れていたものの、「リポソームアドバンストリペアセラム」は、後半に発売された「パープルリボンセット」が大きく躍進し、最後の4週は毎週販売個数200個を超える実績となるなど、年間を通じて施策と活動がうまく連動したことが登場回数・販売個数ともに押し上げた。


一方で「ヴォワールコレクチュールn」においては、特別な施策がなかった中でも新規・リピート獲得に貢献した商品力の高いアイテムであることから、もし施策が加われば、更に跳ね上がる可能性を秘めている。


3位の「スクラビングマッドウォッシュ」も新規・リピート共に強く、また「KANEBO」ブランドは、「クリームインデイ」など品目別で強い商品を持っていることから今後の成長に期待がかかる。


そして総合的な強さで際立ったのが「アルビオン」である。4品目が10位以内にランクイン(フラルネ ブライトリファインミルクのみ販売個数11位)。


詳しく分析してみると「スキンコンディショナーエッセンシャル」と「乳液3品」の2つに分類されており、特に「フラルネ」の乳液2品「ブライトライン」と「ライブリーライン」においては季節の変わり目にうまくスイッチしたことが見て取れ、またパワーアップリニューアルを行った「アンフィネス パンプマトリクスミルク」が好調に推移。


実際に「乳液3品」を合計すると、登場回数88回、販売個数1844個となり、登場回数でみると「ヴォワールコレクチュールn」と同率2位、販売個数では4位となるなど〝乳液のアルビオン〟の強さが際立った結果となった。


総評すると、コーセーは「美容液」、資生堂は「下地」、カネボウは「洗顔」、アルビオンは「乳液」と、品目ごとに圧倒的に強いアイテムになっていることが分かる。


そして上位アイテムにおいては、毎週コンスタントに売れていることが特長として挙げられ、日常の活動をコツコツと積み重ねてきたことの大切さを表している。日々の活動の重要さがデータからも分かる結果となった。

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